令和7年 会員団体の総会について |
日本河川協会では、二種正会員(個人)を中心に、府県単位で設立されている団体の運営や、川をテーマにした自主的な調査・研究活動を支援するため、運営経費および活動経費の一部を助成しています。
お近くの団体の活動にご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽に日本河川協会事務局又は、直接各団体の事務局までお問い合わせください。
総会では、以下の議案について報告・審議が行われ、承認されました。
第1号議案 令和6年度事業報告について
第2号議案 令和6年度収支決算について
第3号議案 令和7年度事業計画(案)について
第4号議案 令和7年度収支予算(案)について
第5号議案 役員の選任について
役員については、田中義宏会長が退任され下村良希さまが新会長に選任されるなどの交替がありました。
退任された役員の方々のご尽力に感謝するとともに、引き続きのご支援と新役員の方々のご活躍を期待します。
総会終了後には、現役の大阪府職員も参加して、「大阪の河川を愛する会」初代会長の池野誓男(てつお)さまから
「寝屋川物語」と題して寝屋川水系の治水計画の変遷についての講演と意見交換がありました。
寝屋川は縄文海進時には海であった河内平野の流域の75%が内水域である地域を流れる非常に勾配の緩い河川です。
高度成長期の人口集中や地盤沈下等により水害が頻発して、大東水害訴訟や平野川水害訴訟といった有名な水害訴訟もありました。
大阪府・市におかれては、第二寝屋川・平野川分水路を中心とした第1次治水計画、
城北川・寝屋川導水路や寝屋川・恩地川・打上川遊水地を中心とした第2次治水計画を精力的に推進されてきました。
昭和63年(1988年)には外水だけではなく内水域の安全度向上も目指して、流域基本高水の新たな概念を導入され、
河川・下水道・流域での治水分担を定量的に定めた第三次治水計画を策定して地下河川や流域調節池等の対策を進めておられます。
寝屋川の第三次治水計画は、現在各地で進められている流域治水の先駆をなすものと思われます。
池野さまの講演のあと、最近の気候変動に伴う降雨パターンの変化や超過降雨に対する
施設整備・操作等に関する活発な意見交換がなされました。
「大阪の河川を愛する会」の皆様には毎年「河川文化を語る会」の大阪開催でもお世話になっています。
引き続きよろしくお願いします。
「愛知・川の会」は、設立から20年間の活動実績を基に、近年は中部地域を中心とするネットワーク団体との連携を一層深めており、
会員の参加も広がりを見せています。
2020年以降は「流域治水」から「流域総合水管理」への進化に注目し、
2024年度には関連する動きが活発化する中、
「流域の視点から見た治水・環境と総合水管理」をテーマとした公開講座の開催や、
「20年誌」発刊に向けた取り組みを継続事業として位置づけています。
当協会としても、「愛知・川の会」の皆様との連携を一層深めながら、
地域に根ざした流域活動を
今後もともに推進してまいりたいと考えております。
引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。
今後も当協会では、「あおもりの川を愛する会」の皆様とのつながりを大切にしながら、
各地における川に関する多様な取組や意見交換の場にも、積極的に関わってまいります。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
「ふくおかの川と水の会」は、今年4月で設立18年目を迎えられ、現在の会員数は149名の団体です。
本総会では、令和6年度の事業報告・収支決算報告および、令和7年度の事業計画案・収支予算案についての審議が行われました。
あわせて役員の改選も行われ長年会長を務められてきた岡田裕彰氏が退任され、これまで副会長を務められていた松延均氏が新たに会長に就任されました。
また、副会長については松尾和巳氏が退任され、後任には光武孝弘氏と、現事務局長の山本潔氏が就任されました。
総会の報告事項においては、日本河川協会からも事業等についてご説明の機会を頂戴し、
甲村会長より「日本河川協会の最近の取り組み」と題して、ふくおかの川と水の会の会員の皆様に向けてご説明をさせていただきました。
また、総会のメインともいえる講演会では、松木技術士事務所代表の松木洋忠氏を講師に迎え、
「ふくおかの川づくりの歴史」をテーマにご講演いただきました。
講演では、福岡県民にとってなじみ深い遠賀川や筑後川を中心に、川づくりの歴史と「土木屋」とのかかわりについて、
わかりやすくお話しいただきました。
本総会を通じて、地域に根ざした川づくりの取り組みや、会員の皆様の熱意に改めて触れる貴重な機会となりました。
今後も「ふくおかの川と水の会」の皆様と連携を深めながら、地域に根ざした活動をともに進めてまいります。
引き続きよろしくお願いいたします。
【ふくおかの川と水の会】のサイトはこちらからご覧いただけます。