令和7年 会員団体の総会について

日本河川協会では、二種正会員(個人)を中心に、府県単位で設立されている団体の運営や、川をテーマにした自主的な調査・研究活動を支援するため、運営経費および活動経費の一部を助成しています。

お近くの団体の活動にご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽に日本河川協会事務局又は、直接各団体の事務局までお問い合わせください。



令和7年度「大阪の河川(かわ)を愛する会」通常総会 出席報告


令和7年6月17日(火)、大阪府大阪市の「大阪赤十字会館」で開催された
令和7年度「大阪の河川(かわ)を愛する会」通常総会に当協会より甲村会長が出席いたしました。

「大阪の河川を愛する会」は、大阪の河川について安全かつ快適で自然豊かな河川のあり方を探求し、
河川に関する情報の交流と知識の普及・継承に努めることにより、河川文化の発展に寄与することを目的として、
幅広い意見交換や議論を通じ、時代背景や思想を検証し、将来に残すべき河川像を模索されてきています。

来賓挨拶:日本河川協会 会長 甲村謙友                総会の様子        

総会では、以下の議案について報告・審議が行われ、承認されました。

第1号議案 令和6年度事業報告について
第2号議案 令和6年度収支決算について
第3号議案 令和7年度事業計画(案)について
第4号議案 令和7年度収支予算(案)について
第5号議案 役員の選任について

役員については、田中義宏会長が退任され下村良希さまが新会長に選任されるなどの交替がありました。
退任された役員の方々のご尽力に感謝するとともに、引き続きのご支援と新役員の方々のご活躍を期待します。

総会終了後には、現役の大阪府職員も参加して、「大阪の河川を愛する会」初代会長の池野誓男(てつお)さまから
「寝屋川物語」と題して寝屋川水系の治水計画の変遷についての講演と意見交換がありました。


  総会と講演会の間の休憩時間              講演スライド表紙               講師:池野誓男氏     

寝屋川は縄文海進時には海であった河内平野の流域の75%が内水域である地域を流れる非常に勾配の緩い河川です。
高度成長期の人口集中や地盤沈下等により水害が頻発して、大東水害訴訟や平野川水害訴訟といった有名な水害訴訟もありました。
大阪府・市におかれては、第二寝屋川・平野川分水路を中心とした第1次治水計画、
城北川・寝屋川導水路や寝屋川・恩地川・打上川遊水地を中心とした第2次治水計画を精力的に推進されてきました。
昭和63年(1988年)には外水だけではなく内水域の安全度向上も目指して、流域基本高水の新たな概念を導入され、
河川・下水道・流域での治水分担を定量的に定めた第三次治水計画を策定して地下河川や流域調節池等の対策を進めておられます。



  寝屋川第三次治水計画施設分担図  

寝屋川の第三次治水計画は、現在各地で進められている流域治水の先駆をなすものと思われます。
池野さまの講演のあと、最近の気候変動に伴う降雨パターンの変化や超過降雨に対する
施設整備・操作等に関する活発な意見交換がなされました。

「大阪の河川を愛する会」の皆様には毎年「河川文化を語る会」の大阪開催でもお世話になっています。
引き続きよろしくお願いします。



2025年度(令和7年度)「愛知・川の会」通常総会 出席報告


令和7年5月23日(金)、愛知県名古屋市の「ウインクあいち」にて開催された2025年度(令和7年度)「愛知・川の会」通常総会、
ならびに翌24日(土)に実施された籠川・広沢川エクスカーション(矢作川流域・豊田市内)に、
当協会より高村専務理事が出席いたしました。

「愛知・川の会」は、安全かつ快適で自然豊かな河川、あるいは流域社会を探求するために、
会員または会員の属する団体の情報・意見交換等を通じて、交流・連帯および支援を図ることを目的として活動している団体です。

総会では、以下の議案について報告・審議が行われ、いずれも承認されました。

第1号議案:2024年度(令和6年度)事業報告
第2号議案:2024年度(令和6年度)収支決算報告
第3号議案:2025年度(令和7年度)事業計画(案)
第4号議案:2025年度(令和7年度)収支予算(案)
第5号議案:2025年度 役員名簿(改選期)

総会後には記念講演会が開催され、建築家でアトリエトド主宰の松井正澄氏を講師にお迎えし、
「源兵衛川・くらしに水辺を取り戻すこころみ」と題したご講演をいただきました。
翌24日(土)の籠川・広沢川エクスカーションでは、豊田市駅を起終点に魚道や低水路整備等、自然再生の取組をバスで見学して回りました。地元の豊田市役所や地域住民の方々の環境意識の高さを垣間見ることができたすばらしいエクスカーションでした。

5月23日 総会


         会場の様子         日本河川協会:高村専務理事   講演会講師:建築家の松井正澄氏  


5月24日 エクスカーション

    児ノ口公園                籠川全断面魚道               籠川水辺プラザ   

龍川水辺プラザ 集合写真

    籠川上流の様子                              広沢川にて               

「愛知・川の会」は、設立から20年間の活動実績を基に、近年は中部地域を中心とするネットワーク団体との連携を一層深めており、
会員の参加も広がりを見せています。
2020年以降は「流域治水」から「流域総合水管理」への進化に注目し、 2024年度には関連する動きが活発化する中、
「流域の視点から見た治水・環境と総合水管理」をテーマとした公開講座の開催や、
「20年誌」発刊に向けた取り組みを継続事業として位置づけています。

当協会としても、「愛知・川の会」の皆様との連携を一層深めながら、
地域に根ざした流域活動を 今後もともに推進してまいりたいと考えております。
引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。




令和7年度「あおもりの川を愛する会」通常総会 出席報告


令和7年5月15日(木)、青森県青森市新町の「アラスカ会館」にて開催された
令和7年度「あおもりの川を愛する会」通常総会に、当協会より志賀事務局長が出席いたしました。

「あおもりの川を愛する会」は、川や水辺に関心をもつ個人会員が自発的に運営し、
自由な議論と柔軟な意見交換を通じて活動を行っている団体です。
日頃の活動内容は会報や総会の場において共有されており、各人の興味関心に基づいたテーマで活発な交流がなされています。

総会第一部では、以下の議案について審議が行われ、いずれも承認されました。

令和6年度事業報告および収支決算報告
令和7年度事業計画案および収支予算案

また、「源流域の標柱建立」「駒込ダム本体建設工事見学会」「魚類の移動経路の維持活動」「親しめる川づくりサークル」等、
令和6年度に実施された各活動について、担当者より報告がありました。
続く第二部では、NPO法人奥入瀬自然観光資源研究会理事の川村祐一氏によるご講演「奥入瀬渓流の成立と自然の魅力」が行われました。
日頃より奥入瀬のガイドとして活動されている川村氏の軽快な語り口により、奥入瀬渓流の成り立ちや歩き方、自然の魅力が生き生きと紹介され、参加者一同が惹きこまれる充実した講演となりました。

会場写真

       あおもりの川を愛する会:佐々木会長       日本河川協会:志賀事務局長         

        NPO法人奥入瀬自然観光資源研究会            講演スライド表紙           
     理事:川村祐一氏によるご講演                            

今後も当協会では、「あおもりの川を愛する会」の皆様とのつながりを大切にしながら、
各地における川に関する多様な取組や意見交換の場にも、積極的に関わってまいります。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。




ふくおかの川と水の会 令和7年度総会 出席報告


令和7年5月13日(火)、福岡県福岡市博多区吉塚本町「博多サンヒルズホテル」にて開催された
令和7年度「ふくおかの川と水の会」総会に、当協会より甲村謙友会長が出席いたしました。

「ふくおかの川と水の会」は、今年4月で設立18年目を迎えられ、現在の会員数は149名の団体です。
本総会では、令和6年度の事業報告・収支決算報告および、令和7年度の事業計画案・収支予算案についての審議が行われました。
あわせて役員の改選も行われ長年会長を務められてきた岡田裕彰氏が退任され、これまで副会長を務められていた松延均氏が新たに会長に就任されました。
また、副会長については松尾和巳氏が退任され、後任には光武孝弘氏と、現事務局長の山本潔氏が就任されました。

総会の報告事項においては、日本河川協会からも事業等についてご説明の機会を頂戴し、
甲村会長より「日本河川協会の最近の取り組み」と題して、ふくおかの川と水の会の会員の皆様に向けてご説明をさせていただきました。

また、総会のメインともいえる講演会では、松木技術士事務所代表の松木洋忠氏を講師に迎え、
「ふくおかの川づくりの歴史」をテーマにご講演いただきました。
講演では、福岡県民にとってなじみ深い遠賀川や筑後川を中心に、川づくりの歴史と「土木屋」とのかかわりについて、
わかりやすくお話しいただきました。


          会場写真          ふくおかの川と水の会 会長:岡田裕彰氏  

  九州地方整備局 河川部長:加藤智博氏      福岡県河川協会 会長:𠮷田健一朗氏       福岡県県土整備部長:馬渡真吾氏 

 甲村会長による「河川協会の取り組み」説明  松木技術士事務所 代表:松木洋忠氏ご講演 
                     (元筑後川河川事務所 所長)

本総会を通じて、地域に根ざした川づくりの取り組みや、会員の皆様の熱意に改めて触れる貴重な機会となりました。
今後も「ふくおかの川と水の会」の皆様と連携を深めながら、地域に根ざした活動をともに進めてまいります。
引き続きよろしくお願いいたします。


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