河川文化
河川文化を語る会講演集 <その32>

写真「河川文化を語る会(その32)」

平成10年6月から、川に関心のある方々が月に一度集まり、川にかかわる文化をテーマにゲストスピーカーから話を聞き、意見交換をしてまいりました。

今回、平成21年5月から平成21年9月までのうち4回分の講演内容を講師が加筆修正し、講演集としてまとめました。

※ 販売は終了いたしました


収録内容

川と防災 〜浸水と親水を考える〜

 瀧本 浩一 氏
(山口大学理工学研究科 准教授)

はじめに
近年の豪雨災害
危機管理と防災
流域防災のすすめ方
災いは“幽霊”
ハザードマップとは?
ハザードマップは嫌われもの?
ハザードマップとDIG
面的な相場観とは?
時間的な相場観とは?
机上で検討、実働で検証
気象・川の情報をとる
居安思危の気持ち
佐波川流域での浸水と親水
浸水と親水を考える
 

企業の社会貢献活動から見る水の文化景観
   ―ミツカン水の文化センター10年の活動から―

 中庭 光彦 氏 
(ミツカン水の文化センター 主任研究員/多摩大学総合研究所 准教授)

水文化を伝える社会貢献活動
水の文化とは
15年にわたる水にかかわる生活意識調査
恵みと不安
感じる不安は台風と水不足
恵みの反対が不安というわけではない
水道水の通信簿
水道水の不満
おいしい水
水道へのリスク意識
給水と水質へのリスク意識は年齢で異なるか
衛生感の影響
温暖化へのリスク意識
温暖化をストップさせるための支払意思額
100年後の水環境は暗黒か?
水の恵みを知らない若年層
社会的水環境の不確実性
里川をすすめるために
都市に水の文化景観を読み込む
 

川と氾濫原の生物多様性

鷲谷 いづみ 氏 
(東京大学大学院農学生命科学研究科 教授)

氾濫原とヒトの営み
里地・里山のルーツとしての氾濫原
生態系サービスと生物多様性
生態系サービス/生物多様性の危機
複合影響と対策
河川の外来種とその対策
市民参加の協働による対策
ウシガエル、ブルーギル、アメリカザリガニの災禍
 

ゲームで学ぶ災害リスク・コミュニケーション

     矢守 克也 氏 
(京都大学防災研究所 教授)

イントロダクション
クロスロード問題例1(仮設住宅)
みんなで正解をつくる
自己紹介〜意見交換
ふりかえりと解説(クロスロード問題例1)
体験者の証言ビデオ
クロスロード問題例2(ペットと避難所)
意見交換
ふりかえりと解説(クロスロード問題例2)
クロスロードのねらい
展開例1 ―高知県での取り組み
展開例2 ―子供の安全
展開例3 ―クロスロード子供版
まとめ
 


講演者略歴