河川文化
河川文化を語る会講演集 <その25>

写真「河川文化を語る会(その25)」

平成10年6月から、川に関心のある方々が月に一度集まり、川にかかわる文化をテーマにゲストスピーカーから話を聞き、意見交換をしてまいりました。

今回、平成17年11月から平成19年1月までのうち4回分の講演内容を講師が加筆修正し、講演集としてまとめました。
また、第62回通常総会における特別講演の内容も併せて収録しました。

※ 販売は終了いたしました


収録内容

運河ネットワークのなかのイギリス
    ―「水都大阪」再生のシナリオを探る―

 井野瀬久美惠 氏
(甲南大学文学部 教授)

はじめに
よみがえる運河
イギリスは鉄道の国?
ナローボートとその文化
運河復活の様子
川とのつきあい――イギリス河川の性格
川を治める日本、森を治めるイギリス
近代化のなかの運河
カナル・シティ、バーミンガム
工業都市リーズの場合
『オックスフォード運河の殺人』
帝都ロンドンの繁栄
運河の復活を可能にしたもの――「コモン」という発想
ナショナル・トラストの時代――運河時代の再現
カナル・ウォーク――運河を歩く
むすびにかえて
 

汽水に包まれた国、日本

 畠山 重篤 氏 
(牡蠣の森を慕う会 代表)

リアス式海岸とは
食物連鎖
ロワール川の岸辺で
海から森へ
磯焼け
鉄の役割
汽水に包まれた国、日本
 

都市と舟運

三浦 裕二 氏 
(特定非営利活動法人 都市環境研究会 会長)

明治後期 幸田露伴に見る「水の東京」
昭和前期 陣内秀信に見る「水の東京」
舟運再興への取り組み 〜吹き始めた新しい風〜
いまだ閉鎖的な東京の水辺
風向きを変える市民運動 〜舟運は都市の第三の交通機関〜
楓川・築地川を復元しよう
都市と川、水辺との良い関係 〜若干の海外事例から〜
 

名水と環境と健康

     佐々木 健 氏 
(広島国際学院大学工学部バイオ・リサイクル学科 教授)

名水と環境
生活排水とヘドロ
汚染の原因は生活排水
リンと汚染とヘドロ
名水とは
ミネラル水と名水
ミネラル水とおいしさ、健康
名水の基準
代表的な名水の紹介
 宮島・誓真釣井/天橋立・磯清水/源流名水にヘドロ、荒谷山名水/
 山の管理と名水水源/伊予西条・うちぬき名水/和歌山・吉祥水/
 大野町・御清水/京都の水/阿蘇 菊川町の名水/隠岐の名水/
 名水は腐らない、真梨清水/徳山・金明水/ダムの名水、夢の山水/
 仏通寺名水/ブナ林の名水、雪霊水/四万十川/智積養水/
 毛利家の城の名水
広島は軟水の食文化
 もみじ饅頭の名水/お茶の名水、岩舟の名水/若者と名水の味/
 お好み焼と名水/ワサビと名水/自動車産業と水
俳人、山頭火と名水
 山頭火は軟水好み?/平泉に軟水名水/軟水?  硬水?
日本酒醸造と名水
 西条の水/軟水醸造法/燗酒と水質/酒質と水質/日本酒と健康/
 軟水の米とお酒
錦鯉と名水
名水と環境、情操教育
ヨシの水質浄化能力、多自然型工法
 
【特別講演】 −第62回通常総会において−
川の生態環境のかなめ ―すみ場(ハビタット)の保全―

     桜井 善雄 氏 
(信州大学 名誉教授/応用生態学研究所)

はじめに
すみ場保全の大切さ
すみ場とは―その階層構造
スーパーマイクロハビタット
マイクロハビタット
ハビタット
ビオトープ
ビオトープシステム
ビオトープネットワーク
すみ場情報の整理と活用
おわりに
 



講演者略歴