河川文化
河川文化を語る会講演集 <その24>

写真「河川文化を語る会(その24)」

平成10年6月から、川に関心のある方々が月に一度集まり、川にかかわる文化をテーマにゲストスピーカーから話を聞き、意見交換をしてまいりました。

今回、平成17年4月から平成18年11月までのうち4回分の講演内容を講師が加筆修正し、講演集としてまとめました。

※ 販売は終了いたしました


収録内容

錦帯橋と錦川 ―夢に挑んだ虹の橋―

 海老崎 粂次 氏 
(岩国伝統建築協同組合 理事長)

錦帯橋 ――木造の橋の大切な意味
錦帯橋の成り立ち
日本の木造橋 I
錦帯橋の木組み
日本の木造橋 II
中国の木造橋
錦帯橋の強度実験
石組み ――三百年保った技術力
木材 ――妥協を許さない吟味
金物 ――白鷹さんとの出会い
人々が協力して架けた橋
錦帯橋架け替え工事
ものをつくるということ
次世代への継承
「木組み」と「石組み」が融合したすばらしい文化
 

河川からはじまった私の環境リスク学

 中西 準子 氏 
((独)産業技術総合研究所 化学物質リスク管理研究センター センター長)

環境リスク事始め
 流域下水道との出会い/グレーゾーンの定量化
環境問題を解くツール
水道水の二つのリスク
 消毒副生成物のリスク/ペルーで起きたこと/感染症のリスク
DDTについて考える
生態系のリスク
 ノニルフェノールとメダカの精巣卵/ポピュレーションレベルのリスク/
 個体レベルと個体群レベル
種の絶滅リスク
 三つのアプローチ/中池見湿地の例/新しい発見
 

水と森林・樹木と人びと ―日本の水法と森林の関わり―

渡邊 定元 氏 
(Φ森林環境研究所長・静岡空港環境監視機構 委員長)

はじめに
山が森を育て水を生む
自然河川に成立した絶滅危惧種ケショウヤナギ
洪水を緩衝している群馬県の県木クロマツ
富士山大沢の土石流を知らない富士宮市民
八ッ場ダム完成後の河川管理
うまい水、尾瀬分水への夢
百万都市札幌の水がめ、定山湖と周辺の森林
森林維持費用応益分担制度
 群馬県における応益分担制度の検討/森林の水源涵養能力/
 樹種・林齢と全粗孔隙量との関係/
 ブナ林とヒノキ・カラマツ林の水源涵養量の比較/
 群馬県民有林の貯水能/下枝の枝打ちと水源涵養機能
防災水源涵養路網の提唱
脱ダム宣言と森林施業
私の村の一級河川
 

観光立都と水辺 ―集客・創造・交流―

     橋爪 紳也 氏 
(大阪市立大学都市研究プラザ 教授)

はじめに
「浜」という空間
金毘羅船と浪花講
観光案内のなかの河川風景
近代化と水都観光
水都再生と観光
イベントを契機とする「川の物語」の再生
 


講演者略歴