河川文化
河川文化を語る会講演集 <その23>

写真「河川文化を語る会(その23)」

平成10年6月から、川に関心のある方々が月に一度集まり、川にかかわる文化をテーマにゲストスピーカーから話を聞き、意見交換をしてまいりました。

今回、平成18年3月から平成18年8月までのうち4回分の講演内容を講師が加筆修正し、講演集としてまとめました。
また、第61回通常総会における特別講演の内容も併せて収録しました。

※ 販売は終了いたしました


収録内容

湧き水の保全と活用「あ

 堀田 和弘 氏
(特定非営利活動法人 水環境研究所 理事)

印旛沼流域の湧き水の概要
湧き水の分類
千葉県内外の湧き水の現況
 湧き水の保全と弘法伝説/千葉県の湧き水「保全と活用あ」/
 埼玉県の湧き水/栃木県の湧き水/茨城県の湧き水/
 神奈川県の湧き水/東京都の湧き水/山梨県の湧き水/
 静岡県の湧き水/群馬県の湧き水/長野県の湧き水/
 福島県の湧き水/和歌山県の湧き水/山形県の湧き水/
 秋田県の湧き水
 

椹野川と中原中也 ―水は、さらさらと―

 福田 百合子 氏 
(中原中也記念館館長)

はじめに
椹野川の名称と由来
 歴史と風土/伏野・俘囚野
中原中也の生涯と作品
 山口市吉敷と湯田温泉/作品「一つのメルヘン」「蝉」
水の不思議
現実と理想
時間と空間
 

文学と川
    ―水どろぼうの話から川端康成「たんぽぽ」に及ぶ―

牧野 十寸穂 氏 
(株式会社 學燈社 國文學編集長)

はじめに
水どろぼうの話――記憶の中から
川端康成「たんぽぽ」と生田川
 人体欠視症/人攫い/狂うということ/エロス/西山老人
明治のお雇い外国人=デ・レイケの場合
映画 神山征二郎「さくら」
 

釧路湿原 ―それはどのように変わってきたか―

     辻井 達一 氏 
(釧路湿原自然再生協議会会長・国際湿地保全連合理事)

はじめに
釧路湿原とは?
泥炭と泥炭地
有限の資源
釧路湿原の抱える問題
釧路川はどう変わってきたか
ラムサール条約会議と国立公園指定
湿原再生へ
森林のかかわり
湿原再生の意義と効果―賢明な利用へ―
 
【特別講演】 −第61回通常総会において−
水害とコウノトリの物語 ―豊岡の挑戦―

     中貝 宗治 氏 
(兵庫県豊岡市長)

はじめに
豊岡盆地・円山川
平成16年台風23号
様々な災害の形
避難・救助
ごみと泥との闘い
差し伸べられた支援
数字の背後にあるもの
災害対応の検証
 忍び寄る災害/避難勧告の発令/避難指示〜内水被害の拡大/
 堤防の決壊/市長として/情報の共有
三つの備え
災害から得た教訓
円山川が育んだもの
コウノトリ野生復帰
自然との共生とは
 



講演者略歴