第190回 |
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利根川の東遷、荒川の西遷は埼玉県の河川網の根幹を形成する大プロジェクトであった。特に、荒川の瀬替えは旧河道の1つを利用したものの、旧川島領周辺の洪水危険度を増大させた。旧川島領においては西遷の前後において大囲堤を増築したが、荒川中流部の洪水被害は頻発し、自然堤防上等に土盛をして建物を築造し洪水時に避難する「水塚」による自己防衛の役割が大きい時代が長く続いた。しかし、明治43年洪水の壊滅的被害を契機とした荒川下流部改修、大正2年洪水を受けての上流部改修により、同地域の洪水特性は大きく変化した。洪水氾濫頻度は下がり、洪水避難に活用可能な時間は増えた一方で、万が一決壊した場合には、水塚による自己防衛機能だけではまかないきれない湛水深5mの地域も発生する可能性がある。洪水避難に活用できる時間が増加したことを踏まえ、自助・共助の役割を現代的な意味で復活させること、そのための支援(公助)を行っていく必要がある。 |
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ご家族、お知り合いの方々、お誘い合わせの上、ふるってご参加ください。
ご参加、お待ちしております。
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当講演会は、公益財団法人河川財団による河川基金の助成を受けています。
また、「土木学会CPDプログラム」として認定されています。【認定番号:JSCE16-0992,単位数:2.0単位】