青少年研究活動賞の目的
 

 水質汚濁、水資源の不足、洪水災害などの水問題は、21世紀が水の世紀になるといわれるほど国際的に大きな課題になっています。そのため、すでに国内はもとより、世界各国の関係するあらゆる分野で国際的な協力の下に様々な取り組みが進められています。これらの国際的、かつ総合的な取り組みが、持続可能な水資源の管理にとって必要不可欠なことでありますが、とりわけ将来をになう青少年の水環境問題に対する理解と努力に大きな期待が寄せられています。

 日本においても、近年は水環境問題に対する児童、生徒の関心が高くなり、学校や地域社会で環境保全のための有意義な活動が活発に行われるようになりました。高校においては、実践的な社会活動とともに、水質保全、河川生態、水資源管理などの川や水に関係する学術的な調査研究も積極的に実施されています。その結果、これまでの日本水大賞においても高等学校から多くの応募があり、受賞の栄に輝いています。

 一方、スウェーデンにおいては、ストックホルム水基金が、世界的に権威のあるストックホルム水大賞の一環としてストックホルム・ジュニア・ウォーター・プライズ(以下SJWPという)を実施しています。そこでは世界各国の青少年を対象にして生活の質の向上および水環境における生態系の改善に寄与する調査研究活動を表彰しています。このSJWPの国際コンテストは、ストックホルムにおいて毎年夏の世界水週間の期間中に行われ、参加各国から選出された代表者が、調査研究の成果を発表して受賞者が決定されています。

 そこで、2002年から日本水大賞の中に日本ストックホルム青少年水大賞を設け、SJWPに派遣する候補を選定しています。

 本賞を実施するために、日本水大賞委員会が、企画・運営・審査を行います。