河川文化
河川文化を語る会講演集 <その39>

写真「河川文化を語る会(その39)」

平成10年6月から、川に関心のある方々が集まり、川にかかわる文化をテーマにゲストスピーカーから話を聞き、意見交換をしてまいりました。

今回、平成24年3月から平成25年1月までのうち4回分の講演内容を講師が加筆修正し、講演集としてまとめました。

※ 販売は終了いたしました


収録内容

アジア太平洋地域の災害を語る
オーストラリアの災害報告 〜2011年1月ブリスベン周辺の洪水〜

 板垣 修 氏 
(国土交通省 国土技術政策総合研究所
河川研究部 水資源研究室 主任研究官)

はじめに
クイーンズランド州・ブリスベン市の位置
降雨の概要
洪水の概要
被害の概要
被害の特徴
現地で確認した被害・復旧状況
おわりに
 

ベトナムに適用可能な日本の水管理技術について
  
―2010年ベトナム中部頻発洪水―

 鳥居 謙一 氏 
(社団法人土木学会 ベトナム中部頻発洪水調査団 団長)

はじめに
2010年ベトナム中部洪水の概要
調査団の活動
ハティン調査の概要
フンケ水文観測所
ホーホーダム
フォンミ村
ラジャン堤防
ケゴダム
ワークショップ
まとめ
 

ネパールの自然災害と防災教育の展開

 矢田部 龍一 氏 
(愛媛大学防災情報研究センター センター長)

ネパールの概要
アジアの自然災害の概観
ネパールの地すべり災害と土石流災害
ネパールの洪水災害
ネパールの地震災害
ネパールで防災教育の展開を
国家的規模での防災教育展開を通してアジア圏の防災連携の推進を
 

世界の大規模洪水を監視・予測する先端技術
  
―2011年タイ洪水を事例に―

 佐山 敬洋 氏 
(独立行政法人土木研究所
水災害・リスクマネジメント国際センター 研究員)

2011年タイ洪水の実態
チャオプラヤ川流域における洪水の特徴
上流の氾濫を前提とした治水システム
長期・広域にわたる洪水氾濫
上流域のダム操作
衛星情報等を活用した緊急対応の洪水シミュレーション
洪水シミュレーションの事後検証
今後の洪水リスクマネジメントに向けて
 

日本のいい川≠テくりとNPO

 山道 省三 氏 
(特定非営利活動法人全国水環境交流会 代表理事)

川や水辺での市民・住民活動の経緯
 「全国水環境交流会」と活動/身近な生きものの復活の時代/
 親水の時代/歴史や文化の香る川づくりの時代/
 パ ートナーシップによる川づくりの時代
市民・住民団体の構造と活動
 クラスター型/テーマ型/広域ネットワーク型
各団体の活動内容
 団体の運営状況/川や水辺の交流拠点施設の運営/これからのこと
 

防災社会の再構築に向けて
  
―東日本大震災の教訓と今後の地震防災対策―

濱田 政則 氏 
(早稲田大学理工学術院 社会環境工学科 教授)

はじめに
地震・津波予知の失敗とその後の混迷
耐津波学の構築と津波対策の推進
首都直下地震への対応
東京湾臨海コンビナートの危険性と対策
丘陵造成地の危険性
おわりに
 

近年の気候変動と将来の気候変化について

     鬼頭 昭雄 氏 
(気象庁気象研究所 気候研究部長)

自己紹介
地球温暖化問題の背景
最近の豪雨の例
集中豪雨と局地的大雨
異常気象と温暖化の関係は?
温暖化により極端な気象現象は将来どう変わると予測されているか
IPCC(2007)で分かったこと
超高解像度大気モデルによる温暖化予測
多数のアンサンブル実験が必要
防災・減災のための影響評価での利用
おわりに
 


講演者略歴