河川文化
河川文化を語る会講演集 <その37>

写真「河川文化を語る会(その37)」

平成10年6月から、川に関心のある方々が月に一度集まり、川にかかわる文化をテーマにゲストスピーカーから話を聞き、意見交換をしてまいりました。

今回、平成23年5月から平成24年1月までのうち4回分の講演内容を講師が加筆修正し、講演集としてまとめました。また、第66回定時社員総会における特別講演の内容も併せて収録しました。

※ 販売は終了いたしました


収録内容

日本一きれいな錦川を守る活動について
  
〜自然は永久に錦川〜

 白井 啓二 氏
(錦川流域ネット交流会 代表世話人)

はじめに
錦川の概要
錦川流域の節分草
錦川流域ネット交流会の発足の経緯
錦川源流の碑建立事業
錦川は自然の宝庫
錦川清掃活動
9県河川愛護団体交流会
環境学習:錦川から学ぶ
私の川の活動のきっかけ
子供のころの川の思い出
逢瀬川の話
錦川河川清掃大作戦
錦川名流塾
錦川オオサンショウウオの会
ジオパークの取り組み
おわりに
 

『方丈記』に見る災害と川の風景
  
―川を見つめる視線―

 浅見 和彦 氏 
(成蹊大学文学部 教授)

鴨長明とその時代
ゆく河のながれは… 
安元の大火(1177年)
養和の飢饉(1181〜82年)
元暦の大地震(1185年)
3メートル四方の庵
方丈の庵の内部
方丈の庵の外部
歩くことは体に良い
もう一度「川」及び「水」
 

生涯学習の場としての植物園
  
〜水戸市植物公園の25年〜

西川 綾子 氏 
(水戸市植物公園 園長)

はじめに
水戸について
庭園としての水戸市植物公園
植物園としての水戸市植物公園
生涯学習の場としての水戸市植物公園
これから
 

日本人の「自然災害死史観」
  
―紛争死史観との比較において―

     大石 久和 氏 
(財団法人 国土技術研究センター 理事長)

国土に働きかけて恵みを得る
都市城壁の有無が彼我を隔てる
なぜわれわれは大災害を受け止めることができるのか
セキュリティの概念を欠くわれわれ
話し合いが最優先
虐殺が満ちあふれる中国・ヨーロッパ
それに対し自然災害で死んでいったわれわれ
天為と人為
インフラを軽視して平然とする日本
日本史の欠陥
あいまいな日本人の言葉
 
【特別講演】 −第66回定時社員総会において−
複合災害としての東京大水害

     河田 惠昭 氏 
(関西大学 社会安全学部長・教授)

海岸護岸と河川堤防被害例
液状化現象の発生
巨大災害の特徴
東京の壊滅 ―社会の防災力の観点から―
東京の壊滅 ―外力から―
東京の壊滅 ―対策から―
東京の地震リスクと噴火・火災被害例
首都直下地震と被害の特徴
東日本大震災の人的被害
首都直下地震の被害の特徴
パリの地下鉄と浸水被害
首都直下地震の全体被害
東日本大震災の物流問題
首都圏水没の可能性
東京の複合災害例
大阪の歴史巨大洪水災害
2005年ハリケーン・カトリーナ災害
東日本大震災と政府の対応
首都圏の大規模水害の検討と被害想定
大規模水害による浸水被害
わが国の近代以降の風水害の特徴
大阪府の防災対策の課題
総合的な治水対策
これからの治水対策
 


講演者略歴