河川文化
河川文化を語る会講演集 <その27>

写真「河川文化を語る会(その27)」

平成10年6月から、川に関心のある方々が月に一度集まり、川にかかわる文化をテーマにゲストスピーカーから話を聞き、意見交換をしてまいりました。

今回、平成19年2月から平成19年11月までのうち4回分の講演内容を講師が加筆修正し、講演集としてまとめました。

※ 販売は終了いたしました


収録内容

小さな“Case”の大きな可能性
      〜桂高校草花クラブの挑戦〜

 片山 一平 氏 
(京都府立桂高等学校 教諭・草花クラブ顧問)

はじめに
桂高校の概要
草花クラブの創部と活動
 手探りの中での品種開発/三十輪咲きのアジサイ・・・/
 オリジナルアジサイと障害者施設
Wardian CaseからKatsura Nursery Case(KNC)の開発まで
 きっかけは一九九五年/永遠のシルバーコレクター/
 ある偉大な実験/KNCの原理は魔法瓶!
ストックホルム青少年水大賞への挑戦
 研究の概要(KNCは栽培技術革命)/
 ストックホルム日本代表になるための戦略/
 世界で発表するときも戦略をたてました/
 苦手な英語は得意なプレゼンで・・・/
 表彰式で勘違い・・・でも準グランプリでした
研究はエンドレスです!
 無覆土水稲苗の研究のその後!/
 芝の開発から屋上緑化システムへの発展
農業専門高校が目指すもの・・・
 

富山湾の神秘 ―蜃気楼の不思議にせまる―

 市瀬 和義 氏 
(富山大学人間発達科学部 教授)

はじめに
蜃気楼とは何か
 あんなに大きくは見えない/ないものは見えない/
 後ろの物が映っているのではない
では実際にはどう見えるのか
 魚津から生地方面/魚津から富山方面/船の蜃気楼
蜃気楼研究の歴史
 蜃気楼の語源/書物に登場
蜃気楼とは何か
 上位蜃気楼と下位蜃気楼/屈折と人の目/海面より上か下か
冷たい雪解け水説
 九十年続いた定説/そんなに冷たくはない/ならば調べてみよう
暖気移流説
 逆転の発想/コンピュータでの計算との一致/風/モデル
暖気移流説の確認
 海上測定/空気の温度の鉛直分布/熱収支/北よりの風/
 冷気の持続
蜃気楼はどこにでも出る
 琵琶湖の蜃気楼
ライブカメラの構築
 蜃気楼出現予想/ライブカメラと気温の鉛直分布/いろいろな説/
 条件がそろえばどこにでも出る
まとめ
 分からなければやってみる/メインは温度/分かってもロマンはある
おわりに
 

日本の川のけしき

樋口 忠彦 氏 
(広島工業大学環境学部地域環境学科 教授)

はじめに 「けしき」と「風景」と「景観」
「けしき」とは
景色の特徴
柳田國男「風光推移」の意義
景色づくりの考え方
景観法の理念
景観資産とは
景色を眺め、楽しむ
「景色の見方」を豊かにする
 草木ものいふ気色/神様の気色/国見の気色・けしき/
 四季のけしき/年中行事と名所のけしき/町の景色/
 その他の気色、風景、景観
「川の見方」を豊かにする
景色を眺め楽しむ場所を工夫する
 

水と古代文化 ―灌漑用水をいかに求めてきたか―

     工楽 善通 氏 
(大阪府立狭山池博物館 館長)

はじめに
わが国での稲作の始まり―新技術の導入
環濠集落の誕生
水田の造成
池と溜井を掘る
農耕の起源
 


講演者略歴