河川文化
河川文化を語る会講演集 <その21>

写真「河川文化を語る会(その21)」

平成10年6月から、川に関心のある方々が月に一度集まり、川にかかわる文化をテーマにゲストスピーカーから話を聞き、意見交換をしてまいりました。

今回、平成17年5月から平成17年9月までのうち4回分の講演内容を講師が加筆修正し、講演集としてまとめました。

※ 販売は終了いたしました


収録内容

流氷―海からの素晴らしい贈りもの―

 青田 昌秋 氏 
(北海道立オホーツク流氷科学センター 所長)

はじめに
 長崎から北海道へ/流氷を暦に四十年/
 陰の自己紹介―俺は会長チャンなのだ!―/会長チャンの由来
流氷の一生
 流氷と海氷/誕生から融解まで/氷晶の発生/ニラス/はす葉氷/
 氷野/氷の瓦礫/氷野の亀裂/氷塊の群/海明け
海氷の成長速度
流氷の漂流速度
海氷の内部構造
 海氷の垂直断面/海氷の水平断面/海氷中に含まれる塩分/
 氷床―大気の化石―
オホーツク海の謎
 流氷南限の海・オホーツク海/オホーツク海のなぞ/
 流氷の生みの親―アムール川
流氷の功罪
流氷と地球環境
 太陽系の中の地球/地球を廻る大気と海洋/大気の大循環/
 光の反射板/流氷は海のフタ/潜熱効果/海洋の大循環/
 四千年の旅―海洋の大循環/流氷と豊かな海/食物連鎖/
 栄養のリサイクル
流氷が減っている?
おわりに
 

那須野ヶ原の開拓と那須疏水

 磯  忍 氏 
(北那須郷土史研究会 会長)

はじめに
那須野ヶ原の範囲・呼称と自然
那須東原と那須西原
江戸時代の用水
大農場
那須原飲用水路
那須疏水
那須野ヶ原総合開発
(写真説明)
 

総合科学で探る河川文化のルーツ

上林 好之 氏 
(オランダ人技術者業績研究会代表 工学博士)

はじめに
日本人が沖積平野に定住するまでの川
百五十億年前の宇宙の誕生からみると
   四百四十万年前の人類の誕生はつい最近のことだ
長野市川田遺跡の調査から推察する沖積平野の河道と堤防の変遷
百二十年前総合科学の視点から指導した千曲川改修
日本の河川はなぜ蛇行しているのか 分水路や捷水路が必要なのか
日本の川は「里川」であり「世界の文化財」でもある
近代科学に基づいた現在の河道と堤防の計画・設計・施工
総合科学に基づく建設行政で富山は百年後日本で最も住みよい県となった
縄文時代後期以降の
   先人の努力と近代科学に基づくオランダ人技術者の業績に学ぶ
おわりに
 

川と芭蕉

     伊藤 洋 氏 
(山梨大学名誉教授・前副学長)

はじめに〜俳諧とは
伊賀時代
江戸へ
神田上水と芭蕉
深川隠棲
おわりに〜川と芭蕉
 


講演者略歴