川のQ&A  

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7.なぜ、川の近くに遺跡が多いのか?

 水は人間にとってなくてはならないものです。 昔は水道がないため.生活のための水汲みは毎日の日課でした。

 このため.人々は水汲みの苦労を少しでもやわらげるため,川の近くに住んで川の水を利用していました。そして,そこに集落が作られていったのです。

 遺跡は昔の人々の集落の跡なのです。 大昔から,人は生きるために欠かすことのできない飲み水や魚などの食料を川に求めてきました。やがて,農業を始めるようになると,そのために必要となる用水を川から引くようになりました。川は重要な交通路でもあります。険しい山に阻まれることなく,船はたくさんの人や荷物を運ぶことができ.世界は広がっていったのです。

 沼田川周辺にはこのように縄文・弥生・古墳時代から人々が集まっており、本郷町の片山遺跡(縄文後期)、舟木遺跡(縄文後期)、三原市の貝持遺跡(縄文後期)、松江下垣内遺跡(弥生期)等、数多くの遺跡があります。