川のQ&A  

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沼田川には、どんな種類の石があるのか?また、それらの石はどのようにしてできたのか?


 沼田川流域では,古生代〜中生代に属する粘板岩が.流域南端の山地に小規模に分布しています。これらの粘板岩は,後に貫入してきた花崗岩類の接触熱変質作用により堅硬な岩質のホルンヘルスに変化している場合が多いです。

 粘板岩を貫入して中生代白亜紀の火成岩として,当流域で最も古い岩体は石英の等粒状結晶よりなる堅硬な岩質の高田流紋岩類が東広島市の段原山(標高731m)と三原市の大峰山(標高610m)一帯に分布しています。

 これらの粘板岩,流紋岩を貫入して流域の大部分を占める岩体は花崗岩類で、花崗岩類は.石英の多い,色の白い酸性岩に属する粗粒花崗岩が大部分を占め.山地部の一部に中粒〜細粒の花崗岩が小規模に分布しています。

 流域内の山間低地には,東広島市に多く分布している西条湖成層の礫,砂が小規模に堆積しています。

 また.沼田川の本支流周辺低地には沖積層の礫,砂,泥が堆積しています。これらは、沼田川本川あるいは支川にある岩体を河川を流れる水が浸食して形成されたものです。