川のQ&A  

      Answer

受 付 日: H12年1月18日受付
表  題: 「森ヶ崎水処理センターをご紹介します」
組  織: 東京都下水道局施設管理部

※この回答は日本河川協会から東京都下水道局施設管理部へ
 問い合わせてお答えを戴いたものです。

森ヶ崎水処理センターのご紹介

 森ヶ崎水処理センターは、運河をはさんで東西二つの施設からなっています。処理区域は、東京の城南地域の 14,675haで、区部の約4分の1の面積を受け持っています。
 処理水量は、年間約4億5千万立方メートルです。
 処理水は、東京湾へ放流し、発生した汚泥の約2割は圧送により南部スラッジプラントへ、約8割は脱水後、 海上運搬により、南部スラッジプラント(焼却)と中防ミキシングプラント(混練・固化)へ搬出しています。  見学施設等がある本館は、西施設にあります。

施設の概要

施設名
運転開始
敷地面積
処理能力
西施設 昭和42年4月 150,798m2 154万m3/日
東施設 昭和50年3月 262,774m2

 

主要施設

(水処理施設)    
沈砂池
第一沈殿池
ぱっ気槽
第二沈殿池
28池
28池
20槽
40池

 

(汚泥処理施設)    
濃縮槽
消化槽
洗浄槽
脱水機
ガスタンク
2槽
4槽
2槽
24台
1基

 

2階式沈殿池(東施設)

 東施設の第一沈殿池、第二沈殿池は2階だてになっています。このためふつう の1階だての1.5〜1.6倍の処理能力があります。

深層ばっ気槽(東施設)

 一般のばっ気槽は、深さが4.5mぐらいですが、東施設のばっ気槽は10mあり ます。これを深層ばっ気槽といいます。東京では、初めて採用されたもので、一 般のばっ気槽の2.2倍の処理能力があります。

汚泥消化槽の大型化(東施設)

 汚泥消化槽は、内径が28mで深さが19.5mの円筒形の消化槽(12,000m3)が 4槽あります。
 消化槽で汚泥を温めると、汚泥中の有機分がガス化(メタンガス)して、汚泥量 を少なくすることができます。メタンガスはセンター内の燃料として利用します。
 当センターでは、高温消化を行って、汚泥の消化に必要な日数を短縮していま す(約55℃、約12日間)。

生物脱臭法(東施設)

 生物脱臭法は自然界における微生物の働きをより活性化した脱臭法です。臭 気成分を硫黄酸化細菌の働きにより酸化分解して無臭化しますが、その微生物 を付着させる充填剤には天然繊維状物質(ピート)を選別加工したものを用いて います。従来の脱臭法と比較すると、酸やアルカリを使用しないため装置がシ ンプルでランニングコストが安く、地球環境にもやさしい施設です。
 当センターでは、その他に「活性炭吸着法」「土壌脱臭法」も採用しています。

非常用ガスターピン発電機(西施設)

 停電時にポンプなどの施設を動かすガスタービン発電機を2基備えています。  これは、従来のディーゼル発電機にくらべ高性能で、しかも騒音・振動が少なく、 運転も容易な発電機です。 発電能力 2万8干kw 1万kw×1基 1万8千kw×1基 使用燃料 灯油

環境保全やまちづくりに役立っています。(西施設)

 水処理施設の一部は覆蓋され、上部は住民の憩いの場として、テニス兼バレー コートなどの運動施設やトリム遊具、児童コーナーなどが設けられています。 (35,600m2)

処理水が再利用されています。

 処理水の一部は、砂ろ過してセンター内で機械洗浄や水洗トイレ用水などに使 うほか、清掃工場(大井・大田)で灰の冷却用及び場内散水用として利用されて います。

●所在地  森ヶ崎水処理センター
 〒143−0013 西:東京都大森南5−2−25
東:東京都大田区昭和島2−5−1
TEL03−3744−5981
南部スラッジプラント
〒143−0002 東京都大田区城南島5−2−1
TEL03−3799−1201


●交 通 JR「大森」・「蒲田」駅から「森ヶ崎」行きパス終点
東京モノレール「昭和島」駅下車

以上、森ヶ崎水処理センターのパンフレットより
他、問い合わせに関しては、東京都 下水道局 施設管理部 施設管理課 調整係までご連絡下さい。