第191回

河川文化を語る会


未来への記憶を呼び覚ます・・・
文画人・堤楢次郎が記録した大正・昭和の水都・大阪の眺めから

講 師:

弘本 由香里 (ひろもと ゆかり) 氏 
 (大阪ガス株式会社 エネルギー・文化研究所特任研究員)

 近世の名残をとどめていた明治の大阪が、大正・昭和へ「大大阪」の開発の足音とともに変貌していく最前線の眺めを、しっかりと見つめ記録した画家がいます。明治29(1896)年、旧鶴橋村生まれで、大阪市東部、鶴橋・猪飼野界隈に暮らし、貴重な歴史資料ともいうべき作品群を遺した堤楢次郎。繁栄を下支えする生業や交通のありように目を向け、発展の一方で失われてゆく風土を後世に伝えるべき対象と見定めています。作品群は孫の堤條治さんによって大切に保管され、郷土史研究に取り組む足代健二郎さん・小野賢一さんが、作品をめぐる研究・発信に力を注がれています。その一部を紹介した「上町台地 今昔タイムズ4号」(2015年、大阪ガスCEL)を入り口に、激変する水都・大阪の水辺の風景に向けられた、楢次郎のまなざしを探り、未来への記憶を呼び覚まします。


【講師略歴】
山口県生まれ。筑波大学芸術専門学群卒業。住宅建築専門誌『新住宅』編集員等を経て、1992年から大阪ガス(株)エネルギー・文化研究所(CEL)客員研究員、2010年から同特任研究員。『上町台地 今昔タイムズ』の発行をはじめ、生活・文化の視点から、都市居住やコミュニティの持続的発展につながる情報発信等に取り組む。同志社大学大学院総合政策科学研究科非常勤講師。大阪市立住まい情報センター事業推進アドバイザー等も務める。元大阪府河川整備委員会委員。
共著に『大阪 新・長屋暮らしのすすめ』(創元社)、『地域を活かすつながりのデザイン 大阪・上町台地の現場から』(創元社)ほか。
 
日 時
平成28年11月30日(水) 18:30〜20:30
場 所
エル・おおさか(大阪府立労働センター) 6F「606会議室」

(大阪市中央区北浜東3-14 TEL:06-6942-0001)

交 通
地下鉄谷町線・京阪電鉄「天満橋」駅から西へ300m
参加費
無 料
申込み
申込み方法はこちらです。
FAX ・郵送・E-mailのいずれかでお申し込みください。
 お申込み後の参加票の送付等はありません。直接会場へお越しください。
問い合わせ

日本河川協会「河川文化を語る会」事務局  担当:高木,佐藤
TEL:03-3238-9771   FAX:03-3288-2426 
E-mail:katarujapanriver.or.jp  ※「★」を半角「@に置き換えてください。

主催:公益社団法人 日本河川協会   共催:大阪の河川(かわ)を愛する会   後援:大阪府

※ ご連絡いただきました個人情報は、厳重に管理した上で、
講演会等当協会からのご案内に利用させていただきます



ご家族、お知り合いの方々、お誘い合わせの上、ふるってご参加ください。
ご参加、お待ちしております。
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河川基金ロゴマーク 当講演会は、公益財団法人河川財団による河川基金の助成を受けています。
また、「土木学会CPDプログラム」として認定されています。【認定番号:JSCE16-1093,単位数:2.0単位】
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