第124回

河川文化を語る会

海と水産業の再生
―森と川とのかかわりも含めて―


講 師: 小松 正之(こまつ まさゆき)  
(政策研究大学院大学 教授)

 最近の日本の水産業の衰退には歯止めがかからない。漁業生産額はピークの半分。自給率は113%から59%に下落した。漁業就業者数は109万人から20万人で、半数は60歳以上の高齢者である。漁船の建造隻数も1527隻(1963年)から18隻(2006年)に減少した。
 一方、日本は水産物への需要が減退しているが、世界では、水産物の争奪戦。鳥インフルエンザ、BSE(牛海綿状脳症)、健康食ブームや中国などの所得の向上などにより日本の商社は水産物の買い負け。
 日本国内の漁業が魚を乱獲。資源の減少、小型化、美味しくない。も場、干潟の喪失、東京湾では90%を埋め立て。河川の水流が直流、ダムや堰のせき止めで、土砂や栄養塩のゆるやかな流入が阻害、海浜の喪失。これらが総合的に海と水産資源の再生産に悪影響。
 今後は、新たな考えや法律制度の導入が必要。1)海と水産資源は国民共有の財産、2)科学的根拠の尊重と環境と資源の保護、3)漁業法制度を変え、漁業と漁業協同組合を、地域社会などに解放する。環境調和型の公共事業に変えるとともに、環境の保護や資源の回復、消費者の啓蒙普及に、予算を活用することが、重要。


【講師略歴】
1953年岩手県生まれ。東北大学卒業後1977年農林水産省入省。エール大学院修了、MBA取得。東京大学より博士号(農学)授与。IWC日本政府代表代理、FAO 水産委員会議長、水産庁漁場資源課長等を経て2005年独立行政法人水産総合研究センター理事。2008年現職。
「これから食えなくなる魚」(幻冬舎)、「豊かな東京湾」(雄山閣)、「国際マグロ裁判」(岩波新書)、「よくわかるクジラ論争」(成山堂)ほか著書多数。視点・論点(NHK)、世界一受けたい授業(日本テレビ)「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日)などに出演。

日 時
平成20年9月24日(水) 18:00〜20:00
場 所
厚生会館(全国土木建築健保)  5F「青竹・紅梅」

  (東京都千代田区平河町1-5-9 (財)土木建築厚生会 TEL:03-3264-1241)

交 通
東京メトロ 有楽町線 : 麹町駅1番出口徒歩2分
東京メトロ 半蔵門線 : 半蔵門駅1,2番出口徒歩5分
参加費
個人会員/学生 : 無 料
一 般 : 500円 (当日申し受けます)
申し込み

申し込み方法はこちらです。
FAX または E-mail にてお申し込みください。
(お申し込み後の参加票の送付等はありません。直接会場へお越し下さい)

※ ご連絡いただきました個人情報は、厳重に管理した上で、
講演会等当協会からのご案内に利用させていただきます



ご家族、お知り合いの方々、お誘い合わせの上、ふるってご参加ください。
心よりお待ちしております。
PDFファイルのチラシもご利用ください。

この「河川文化を語る会」は(財)河川環境管理財団の河川整備基金事業で行っています。
「土木学会CPDプログラム」として認定されています。
CPDマーク