第119回

河川文化を語る会

河口域における人間のハビタット形成
−人間と自然の相互作用−

講 師: 清 野 聡 子 (せいの さとこ)  
(東京大学大学院 総合文化研究科 助教)

 河口域は、海洋と河川の自然の外力を大きく受ける。そこに住む人々の社会変遷は、河口の環境変遷そのものであり、その時代の自然への価値観の指標でもある。近世以降の環境問題に始まり、現在進行中の流域での意思決定や合意形成を理解するには、意外にも古代の視点が有効である。
 古代には、人々は流域の容量の範囲で生活基盤を持ちつつ、広域的な移動もしていたと考えられ、その地域の人々と自然環境の関係の原点がみられる。
 近世以降の河口域の開発での摩擦や環境問題には、水辺を陸の延長として開発するか、水中の野生生物を漁獲する生活を続けるか、という自然資源の共有か個別所有かの価値観の対立がみられる。
 21世紀、未来の人間のハビタットのあり方は、自然の恵みと自然の脅威にさらされ、身一つで移動していた古代人の世界にヒントがある。


【講師略歴】
東京大学農学部水産学科卒業。東京大学大学院農学系研究科水産学専攻修士課程修了。東京大学大学院総合文化研究科広域科博士課程中退。農学修士(水産学)、博士(工学)。
現在、東京大学大学院総合文化研究科広域科助教。主な研究分野は、海岸・河川環境保全、漁村・港町の地域社会、映像生物学。河口域や海岸の保全や再生の調査、計画に携わる。
著書(共著)に、『海辺に親しむ』(山海堂)、『消えた砂浜』(日経BP企画)、『新領域土木学ハンドブック』(朝倉書店)、『イカの春秋』(成山堂)などがある。
青森県大畑の木野部海岸事業で「土木学会デザイン賞2006 最優秀賞」を共同受賞。

日 時
平成20年4月21日(月) 18:00〜20:00
場 所
シェーンバッハ・サボー 3F「穂 高」

 (東京都千代田区平河町2-7-5 砂防会館 別館B TEL:03-3261-8390)

交 通
地下鉄 永田町駅(有楽町線・半蔵門線・南北線)4番出口 徒歩2分
参加費
個人会員/学生 : 無 料
一 般 : 500円 (当日申し受けます)
申し込み

申し込み方法はこちらです。
FAX または E-mail にてお申し込みください。
(お申し込み後の参加票の送付等はありません。直接会場へお越し下さい)

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ご家族、お知り合いの方々、お誘い合わせの上、ふるってご参加ください。
心よりお待ちしております。
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この「河川文化を語る会」は(財)河川環境管理財団の河川整備基金事業で行っています。
「土木学会CPDプログラム」として認定されています。
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