第115回

河川文化を語る会

東京における地下水開発と環境問題の歴史


講 師: 守田 優 氏 
(芝浦工業大学 工学部 土木工学科 教授)

 東京における地下水の利用は河川水のそれに劣らず古い歴史を持っているが、戦前から戦後、特に高度経済成長期の地下水開発は、東京の発展を支えるとともに深刻な環境問題をもたらした。
 東京の地下水開発の歴史と環境問題を考えるとき、東京下町低地と武蔵野台地は、異なった水文地質特性と異なった地下水開発の歴史をもち、地下水開発にともなう環境問題も同じではない。東京下町低地では、工業用水として被圧地下水が過剰に揚水された結果、深刻な地盤沈下が発生した。しかし、その後、東京都が進めた揚水規制により、地下水位は上昇し、地盤沈下も沈静化した。近年、逆に、その地下水位の上昇によって、地下施設への漏水や地下構造物をもつビルへの浮力という新たな問題が生じている。一方、武蔵野台地においては、生活用水としての被圧地下水の過剰な汲み上げが、不圧地下水の涸渇をもたらし、その結果、この地域における水文循環が危機的な状況となった。東京における地下水開発の歴史は、地下水管理における貴重な教訓を与えたといえる。


【講師略歴】
1953年熊本県生まれ。1978年東京大学大学院工学系研究科修士課程(土木工学専攻)修了。
1978年より、東京都土木技術研究所にて地下水・地盤沈下や都市河川の研究に従事。1987年より芝浦工業大学工学部土木工学科に勤務。1994年4月から1年間、米国イリノイ大学にて客員研究員として水文学の研究に従事。1996年、芝浦工業大学工学部土木工学科教授となり、現在に至る。
専門は、都市水文学、地下水水文学、都市環境工学。
主な著書に、「首都圏の水」(東京大学出版会)、「都市をめぐる水の話」(井上書院)、「地下水理学」(丸善)など。いずれも共著。

日 時
平成19年12月17日(月) 18:00〜20:00
場 所
厚生会館(全国土木建築健保)  5F「青竹・紅梅」

  (東京都千代田区平河町1-5-9 (財)土木建築厚生会 TEL:03-3264-1241)

交 通
東京メトロ 有楽町線 : 麹町駅1番出口徒歩2分
東京メトロ 半蔵門線 : 半蔵門駅1,2番出口徒歩5分
参加費
個人会員/学生 : 無 料
一 般 : 500円 (当日申し受けます)
申込み

申込み方法はこちらです。
FAX または E-mail にてお申し込みください。
(お申込み後の参加票の送付等はありません。直接会場へお越し下さい)

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ご家族、お知り合いの方々、お誘い合わせの上、ふるってご参加ください。
心よりお待ちしております。
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この「河川文化を語る会」は(財)河川環境管理財団の河川整備基金事業で行っています。
「土木学会CPDプログラム」として認定されています。
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